投稿実話 暗闇怪談珍奇堂

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2021年09月

まだ、続きがある。 Aさんが二度と泣かなかったかというとそれはまったく嘘である。 その夜遅く、東京に戻ったAさんは翌朝出社した。 新幹線のホームで買ったお土産のもみじ饅頭を同僚たちに配った。 チーフはたった1日で、Aさんの仕事の2日分を仕上げていた。実力が違 ...

O駅でのぞみを降りると、24時間営業のレンタカー店に入り一番安い車を借りた。実家にたどり着いたときには深夜2時になっていた。翌日、母親と連れだって公民館で営まれる葬儀に出向いた。長い列に並び、テントの下の受付で記帳し焼香をした。白い花で飾られた祭壇にはすっ ...

Aさん(男性=職業デザイナー)が語ってくれた話である。 20代なかばを過ぎた頃、彼は大きなデザイン事務所で働いていた。 仕事は多く、毎日、深夜まで納期に追われた仕事をしていた。土日も休めないことは多かった。 月曜日だった。締め切りが迫った仕事を抱えていてその ...

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